価格:380円(税込)
河内晩柑(かわちばんかん)は、和製グレープフルーツとも呼ばれる柑橘類。熊本県と鹿児島県の県境、河内村で偶然生まれた品種です。
グレープフルーツに近い味わいですが、そこまで渋みは強くなく、爽やかな酸味が特徴。
特に、今年(2022年)は酸味が控え目で、甘味が強く育っていますので、ジュースに最適な味わいとなりました。
このジュースに使用した河内晩柑は、熊本県水俣市にある翔栄ファームの提携農家さんが自然のままに育てたものです。
農薬も化学肥料も使わず、もちろんノーワックス。
除草もほとんどしない、いわば放置状態で育てています。
今や、自然の循環の中で、自然発生的に実がなるまでに育った特別な晩柑になりました。
その安心・安全、自然のままに育った河内晩柑を、日本に3台しか現存していないという、古い搾汁機で絞ったのが、このジュースです。
一般的に、ジュースの搾汁機は、搾汁率が55%~60%前後と言われています。
皮や白い部分も丸ごと絞りつくすことで、全体の6割程度をジュースにしているのです。
しかし、皮や白い部分も一緒くたに絞ると、その分ジュースは多くできますが、一緒に雑味や渋みも出てしまいます。
それに対し、このジュースを絞った搾汁機は、皮を大きめに剥いで、果肉の部分だけを贅沢に使用。
その結果、搾汁率は30%前後と、一般的な機械の半分ほど。
量はしぼれませんが、ジュースには、柑橘類の美味しい部分しか含まれません。
嫌な雑味や渋みが全くない、自然そのものの柑橘類の味がお楽しみいただけます。
どちらも果汁100%ジュースと表記されますが、この2つは全く別物と考えた方が良いでしょう。
まず、「濃縮還元」ですが、これは一度、果汁から水分を飛ばし、ペースト状にしたもの(濃縮)に、水分を加えて元の濃度に戻したもの(還元)です。
なぜ、そのようなことをするのか?と言えば、それは輸送コストを削減するためです。
ジュースを製造する上で、もっともコストがかかるのは輸送コストです。
特に、海外で安く大量生産した果物を日本で加工しようとすると、相当な輸送コストがかかります。
そこで、ジュースから水分を飛ばし、ペースト状にして輸送するのです。
そのペーストに加工工場で水分を追加してジュースに戻します。
しかし、ペーストにする際、水分と一緒に、果物の風味や甘味は飛んでしまうため、ジュースに戻す際に、香料や甘味料を追加することが大半です。
なお、外国産の原材料を輸入して濃縮還元する場合、そこに使われている農薬や輸送の際の防腐剤なども、凝縮されている可能性があり、健康被害が懸念されています。
対して「ストレート」は、果物をしぼったそのままのジュースです。
輸送コストはかかりますし、濃縮還元に比較して、長期保存もできません。
しかし、しぼった果物そのものの風味が生きた美味しいジュースになります。
もちろん、原材料がそのまま生きていますので、農薬・化学肥料不使用の原材料にこだわったストレートジュースを選べば、さらに安心・安全のジュースが手に入ります。
ちなみに、ストレートの場合でも、流通させるためには、加熱殺菌処理されるため、栄養素という点では、濃縮還元と大差はありません。