【生産地】群馬県前橋市
【品種】土垂(里芋)
【内容量】1kg

味が良くて"ぬめり"が多い里芋の代表格「土垂」
土垂(どだれ)は、小芋を食べる里芋でも代表的な品種で、特に関東地方で多く作られています。
里芋特有の"ぬめり"が多く、味が良いのが特徴で、煮物にするのが、1番土垂の良さが出ていると思います。
その他、味噌汁や豚汁などの汁物もおすすめ。
一風変わった料理ですと片栗粉をまぶして揚げた里芋に甘辛いタレをかけた里芋の唐揚げの様なものもあり、汎用性が高い里芋です。
「土垂」という名前の由来は、葉の先端が伸びて地面に垂れ下がるように見えるため。
写真のように、非常に大きく葉っぱが育ちます。

【大きな葉っぱが土に垂れるので「土垂」…煮物や汁物に】
多量の水と日当たり…そして害虫駆除
里芋は水を多く必要とする作物です。
そこで、作付け地には水持ちの良い土質の畑を選びます。
里芋は、植えた後に「土寄せ」といって根元に土を盛り上げる作業が必要です。
芋が育って地面から出てきてしまうと、そこから大きくならないからですが、この「土寄せ」の際、盛り上げた土の中心部に雨水が溜まるように壁を作っていきます。
水が必要な一方、日当たりも必要で、植える際には、日当たりの確保も重要です。
また、里芋には、オオスズメガという特大サイズの芋虫が多く発生します。
放置しておくと、葉っぱを全部食べられてしまうので、見つけ次第、駆除していきます。
翔栄ファームでは、農薬も化学肥料も使わないため、この害虫対策が大変ですが、美味しい里芋を作るためにも、手は抜けません。

【里芋は水と日当たり、そして害虫駆除が重要】
種芋の保存が難しい…自家採種100%への挑戦
自分たちで育てた野菜から種や種芋を採り、次の栽培に使用する…これを自家採種といいます。
それって当たり前のことでは?と皆さん思われるかもしれませんが、実は日本の農家の9割以上は、毎年、種を購入して作物を育てています。
そこにはさまざまな問題があり、翔栄ファームでは自家採種100%を目指しています。
今年の「土垂」では、50%が自家採種した種芋を使っています。
本当は100%を目指したいのですが、里芋は種芋の保存が、なかなか難しいのです。
まず、種芋を収穫する際、親芋のまわりにつく小芋が欠けないように掘り出す必要があります。
そして、次の作付けまで畑に穴を掘って保存するのですが、埋めている間に芽が出てこないように、天地を逆さまに埋めます。
この時も、小芋が欠ける可能性があります。
小芋が欠けてしまうと、土中で保存している際に、そこから菌が入り、傷んだり腐ってしまう可能性があるのです。
自家採種100%を目指すため、より良い種芋の保存方法や、品質保持に工夫を続けています。

【種芋は土に埋めて保存します】