【産地】岐阜県
【内容量】60g
岐阜県の豊かな自然の中で育つ「原木しいたけ」
原木1本1本に丁寧に「しいたけ菌」を植菌。
岐阜県の山中、豊かな自然の中で、じっくりと育成しました。
屋外ですので、温度管理や湿度管理が難しいのが難点。
雨は大好きですが、水はけが良いことも重要。
直射日光を避けつつ、風通しの良いところを選んで原木を並べます。
それでも、定期的に様子を見て回り、必要な場合に水やりをしたり、場所を移し替えたり、といった作業を行いつつ、丁寧に育てる必要があります。
【原木1本1本に穴をあけ、しいたけ菌を植菌します】
希少価値の高い「原木しいたけ」
「原木しいたけ」は、原木に菌を植えてから収穫できるようになるまでに1年から1年半掛かります。
そして、収穫は基本的に春と秋の年2回。
対して、近年主流になっている菌床栽培(オガクズなどを固めたものに菌を植える栽培法)は、菌を植えてから3か月ほどで収穫が始まり、温度管理された屋内で一年中収穫できます。
安定供給という面から考えれば、菌床栽培は優れていますが、原木でじっくりと育つ「原木しいたけ」の方が、味も風味も上。出汁も良く出ます。
また、きのこ類は生育の際に農薬を使用することは禁止されていますが、菌を植える前に、菌床そのものを殺菌するケースが多く、農薬不使用という観点からは疑問があります。
しかも、最近では、しいたけ菌を植えた状態の菌床を中国などの海外から輸入して育成するケースも増えています。
(それでも表記は国産…近々法改正があるようですが…)
そのような状況の中、自然に近い環境で育つ「原木しいたけ」は、味や風味の点でも、安全性という面でも希少価値が高いものになっています。
【2021年の春子収穫の様子】
冬の間栄養をため込んだ「春子」
年に2回収穫できる「原木しいたけ」。
春に収穫するものを「春子(はるこ)」、秋に収穫するものを「秋子(あきこ)」と呼びます。
「春子」は、冬の厳しい環境に耐えながら成長しますので、サイズは小ぶりですが、その分、旨味がぎゅっと凝縮されています。
対して、「秋子」は春から夏にかけて育成しやすい環境で育ちますので、大きく、肉厚に育ちます。
味や香りは「春子」に劣りますが、逆に、「しいたけ」の風味が苦手な方にはマイルドで食べやすいです。
出汁を使う場合や、旨みを堪能する場合は「春子」。
ちらし寿司などの具材や、マイルドな風味を楽しむ場合は「秋子」と使い分けるのがおススメです。
今回お届けする「乾ししいたけ」は「春子」です。
しいたけ本来の濃厚な風味をお楽しみください。
【原木しいたけの春子を乾燥させました】