【産地】茨城県龍ヶ崎市
【品種】日本晴(玄米)
【内容量】2kg、4kg、5kg
「今年は天日干し!」リスクを背負ってチャレンジしました。もちろん栽培期間中だけでなく、種もみの消毒にも農薬を使わずに化学肥料も不使用で育てています。
翔栄ファームが挑戦 した「日本晴」
翔栄ファームでは、「安心・安全な食」の提供を行う上で、野菜だけでなく主食である穀類の提供もとても重要なことと考えています。
そこで、以前より、小麦や大麦などの穀類にチャレンジしてきましたが、ついに昨年から稲作にも取り組み始めました。
稲=米は、畑作とは全く異なるノウハウと設備が必要になり、非常にハードルが高い作物ですが、より多くの方に、安心・安全な「米」をお届けしたいとの思いから、挑戦しました。
農薬・化学肥料を使わない稲作は、非常に困難を極め、挑戦1年目の昨年は、予定した量の1/5ほどしか収穫できませんでした。しかし、ここで得た経験を糧に、来年、再来年と、少しづつ生産量を増やせれば良いと思います。
そんな、翔栄ファーム1年目のお米は、手前みそかもしれませんが、味は最高でした。
今年も収穫した新米を皆さんにお届けしたいと思い、限定で販売させていただきます。
ぜひ、ご賞味ください。
【翔栄ファーム 2023年新米 日本晴】
農薬・化学肥料を使わない稲作は本当に難しい
稲作にとって最も恐れるべきは「イモチ病」です。
これが発生すると、稲の生育が著しく阻害され、籾の念実(実がなること)が阻害されたりして、収量が低下します。
この「イモチ病」の発生を抑えるため、稲作では、種もみの段階で消毒を行います。
この消毒には、いわゆる「農薬」が使われます。
実は、農家さんが入手する種もみは、既に「農薬」による消毒が終わったものが一般的です。つまり、稲作は種もみの段階から農薬を使用しているのです。
私たち翔栄ファームでは、未消毒の種もみを入手し、昔ながらの温湯(おんとう)消毒を行いました。
これは、種もみを約60℃のお湯に一定時間付けるという手間がかかる消毒法ですが、この一手間をかけることで、農薬を使わずに済みます。
そして、稲作が始まると、今度は雑草やさまざまな伝染病、害虫との闘いが始まります。
特に、雑草は放置すると、稲の成長を粗大するために、稲が雑草に負けないレベルに成長するまで、徹底した対策が必要です。
稲作で採算を取るためには、1人で広大な面積を管理する必要があります。
そこで、多くの農家さんでは、農薬を使い雑草対策を行います。
翔栄ファームでは、手作業で雑草対策を行いましたが、昨年度は作業が追い付かず、全面の1/5ほどが、除草が間に合わず、諦めることになりました。
【左:温湯消毒、右:雑草に覆われた水田】
今ではほとんど見ることもなくなった「稲架掛け(はさかけ)」による天日干しをしました!
今では昔ながらの天日干しを実施する農家はほとんどいないと言われています。
準備から乾燥まですべて手作業、非常に時間がかかるため非効率的な乾燥方法だからです。
まずは、竹を切り出し、台を自分たちで組み立てる昔ながらの稲架を組むことからはじめました。
近隣の農家さんさえも、今時珍しいと言って見学に来るほどでした。昔は秋の風物詩だった稲刈りも時代とともに変わってきたんですね。
刈り取り後、何日もかけてゆっくりと乾燥させることで、茎に残った旨味を米一粒一粒に行き届かせることができ、完熟した状態になり美味しいお米になるそうです。
天日乾燥中の大敵は雨、特に長雨にあったってしまうと稲がダメになってしまうこともあります。
そんなリスクがありますが、自然の力、お日さまで干したお米は旨味、甘味、香りが違います。
美味しいお米を作りたい、お届けしたいという気持ちから今年、翔栄ファームはリスクを背負って天日干しにチャレンジしました。
【龍ヶ崎圃場での作業風景】
今後も翔栄ファームは稲作に挑戦します!
稲作初年度で、およそ考えられる、さまざまな困難を経験した翔栄ファームの稲作。
昨年の収量は予定した1/5程度となりましたが、自分たちで育て、収穫したお米は、格別のものでした。
改めて農薬・化学肥料を使わない稲作の大変さと、なぜ、多くのお米農家さんが、農薬・化学肥料を多用するのか、改めて実感しました。
「安心・安全の食」を提供するためには、この非常に困難な、農薬・化学肥料を使わない稲作技術を、どんどん高める必要があります。
得た教訓を生かし、これからも翔栄ファームは稲作に挑戦したいと思います。 皆さんも、応援よろしくお願いいたします!
【食味を確認するために精米して食べてみました!※ご提供は玄米になります】